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アーキテクト育成

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アーキテクト育成

組込み系ソフトウェア開発における数々の課題を解決するには何が必要なのか。クワンタムソリューションのアーキテクト育成のコンセプトをご説明します。

組込みシステム業界にはアーキテクトが求められている

「組込みソフトウェアは日本の強み」と言われていますが、果たしてそれは本当でしょうか?
確かに、組込みの対象となるハードウェア機器においては、日本の製品は依然として競争優位性を保っていると言えます。しかし、ソフトウェアの開発力で日本が勝るという話はあまり聞こえてきません。

日本のものづくりの強みといえば、職人的な「擦り合わせ型」の開発プロセスにあり、これが高い品質を実現していました。組込みシステムの分野においてもそれは当てはまります。しかし昨今では、情報端末機器、デジタル家電、携帯電話、カーエレクトロニクス等を中心に、組込みシステムの開発規模が急拡大し、短納期化や複雑化、複数機種並行開発の傾向がますます進んでいます。

このような状況のなかで、擦り合わせによる開発には限界があります。全く新しい製品の開発や圧倒的な短縮化は、異質の技術やノウハウを組み合わせることによって実現することが多いからです。

その他に、日本の組込みシステム開発の弱みとしては次のようなものがあります。

日本の組込みシステム開発の弱み

外部環境の大きな変化のなかでこのような弱みが露呈し、国際競争力を維持することが徐々に難しくなっているのが、昨今の組込みシステム開発の状況といえます。これらの対処方法として、欧米流の「組み合わせ型」開発の導入・強化が必要であると言われています。しかし欧米流の手法をマネするだけでは日本の強みが失われてしまいます。

では、従来の日本企業の強みを活かしつつ弱点を克服するには、どうすればいいのでしょうか。

一つの大きなポイントとなるのは、開発の上流設計(要求分析、全体構造の設計)を担う「アーキテクト」の存在です。顧客をはじめとする利害関係者の意見を擦り合わせながら、個々の技術(ソフトウェア技術・システム技術・組込み技術・ハードウェア技術)やノウハウを組み合わせて、最適なビジネス戦略とIT戦略の青写真を描く。

多方面で高いスキルを持つ組込み系アーキテクトがますます求められています。

アーキテクトの位置づけ

有効な手段が見出せていないアーキテクト育成

アーキテクトの役割やその必要性については、すでに多くの企業が認識しています。しかしアーキテクトは、非常に高度で広範囲の技術的・人間的スキルが求められるポジションであり、その人材はどの企業でも不足しています。そのため、今いる人材をアーキテクトとして育成するという選択しかありません。

しかし、それもまた難しいのが事実。これまでアーキテクトの育成にはさまざまなアプローチが取られてきましたが、アーキテクト育成における有効な手段はなかなか見出せていないからです。

アーキテクトとしての育成を施したつもりでも、実践では活かせないというケースは多々あります。

その理由は簡単です。アーキテクトには、アーキテクチャ設計書を作成するだけでなく、『何を、どのように作るのか』を正しく判断し、リーダーシップを発揮しながらそれを実践していくという、マルチレイヤのスキルが求められます。

にもかかわらず、これまでのアーキテクト育成には、『どのようにつくるか』つまり「HOW」のみに重きを置いたプログラムしかなく、「WHAT(何をつくるか)」という視点が抜け落ちてしまっていたのです。

アーキテクトの人材像

企業がこれまでにない新しい製品を開発し、イノベーションの創出を目指すのであれば、“もの”の見方を変え、全く新たな枠組みを形成していくような人材育成方法を検討するべきだとクワンタムソリューションは考えます。

そのような組込み系アーキテクトを育成するための確かなソリューションを、私たちは提供することができます。

クワンタムソリューションが提供する実践的なアーキテクト育成

クワンタムソリューションのアーキテクト育成はSORA(Structure and Object Related Approach)という独自のソリューションをベースとしています。

SORA(Structure and Object Related Approach)の概要

実のところ、組込み系アーキテクトを必要としている多くの日本企業は、これまでも人材育成に多くの時間とコストを費やし、ツールやメソッドを構築しようとしてきました。しかしこれまで、日本企業がアーキテクトの育成に成功し、その活躍によって世の中を変えるような画期的な商品を生み出したという事例は決して多くありません。

AppleのiPhoneには日本製の部品が多く使われており、モデルによっては日本製の割合が50%を超えることはよく知られています。日本のメーカーはiPhoneを作るための優秀な技術をたくさん抱えていながら、なぜiPhoneのようなヒット商品を生み出せなかったのでしょうか。

それは、技術だけではなく戦略企画力を持ち合わせた、優れたアーキテクトがいなかったからです。

SORAはまさにそのようなアーキテクトを育成したり、開発を支援したりするためのソリューションです。SORAによるアーキテクト育成の基本的な考え方は、シンプルにモノゴトを理解、表現し、人の力を最大限に活かす実行力、いわゆるアナロジーを効かせる力を身につけることにあります。

なぜならアーキテクトには、専門分野ごとの技術的なスキルはもちろん、問題解決力やコミュニケーション力、リーダーシップなど総合的なスキル・資質が求められ、そのためにはビジネスやコンピュータサイエンスの「原理原則」を体得する必要があるからです。

3つの視点でモノを見ることで「原理原則」をとらえる

もう少し具体的に説明すると、SORAによる人材育成には3つの枠組みがあります。「西堀流」「構造化」「オブジェクト指向」です。

「西堀流(西堀栄三郎流品質管理システム)」は、統計的品質工学を日本で初めて確立させた西堀栄三郎氏が考案した手法のこと。品質管理のみならず、リーダーシップ、人材育成、仕事のプロセス管理など、経営管理の視点も持ち合わせており、その理論は現代にも通用する普遍的価値を持ちます。

これに加え、「構造化」「オブジェクト指向」というタテヨコの2つの異なる視点を、ソフトウェアだけでなくハードウェアの視点でも活用できるような仕組みを採り入れています。

エンジニアはSORAの3つの枠組みを基盤に、各種育成プログラムを受けることにより、リーダーシップ、向上心・好奇心、技術マネジメント力を身につけ、iPhoneのような顧客の価値を創出するイノベーティブな製品開発を主導していくことが可能となります。

クワンタムソリューション:アーキテクト育成の考え方
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